「研究をする」ということ

この記事は eeic Advent Calendar 2017 の 11日目の記事です。

技術的な話は(ほぼ)無いです。
qiitaでこういう記事を作ると怒られるので自分のブログで書くのだなあ。

1. この記事の意図

twitter 上で関わりのない人ははじめまして、ゆやと申します。ショタコンです。
eeic2016(現在のB4)の者で、卒業後は大学院(情報理工学系研究科)に進学する予定です。
はじめましてでない人はこんにちは。アカウント名も安定せず、いつもTLを汚してすみません。
ところで卒論が書きあげられる気が全然しません。チノちゃんたすけて

この記事では僕の今年一年の過ごし方を振り返り、何が良くて何が良くなかったのか、
研究生活はどのようなもので、どのように付き合っていくと良いのかなどをつらつらと綴っていきます。

率直に申し上げて僕は理想の研究生活からはかけ離れた生活を送っている人間です。
反省メインの文章にはなってしまうのですが、B3以下の方には反面教師になり、
同期からは憐れみの目を向けて頂き、M1以上の方からは本質的なアドヴァイスなど頂ければ重畳です。

2. B4としての研究生活

まず初めに、研究室に配属されてから12月までの約9ヶ月間の生活をざっくりと振り返ってみます。
B3以下の方にはB4の生活の(ダメな)一例として見て頂ければと思います。

3月

研振りは第二段階までもつれ込みましたがなんとか第一希望研に入ることができました。
(第一段階から希望変更無しです)
その年の人気やら何やらで意外と入れないなんてことも結構あるので、
しっかり情報戦という名の談合はやっておきましょう(僕は第一段階で決まると正直思ってました)。
まぁ談合をふいにするのもまた人間。殺伐としたeeicにはそれがお似合いなのかもしれませんが。

このころのツイートからはこれからの生活に希望を持っている様子が伺えます。


今見ると正直ウケちゃいますね。デスクもあんまり活用してないですし。
この時点では大学院に進学する気しかなかったため、就活なんて全くしませんでした。

4月〜6月

研究関係の基礎的な勉強をボス主導で行い、Mの方々の研究を垣間見させてもらいつつ、
ふんわり卒論の内容について考えだしたくらいです。
この頃は僕が今卒論でやろうとしていることとは異なりセキュリティ関係の調べ物をしていました。
しかし基本的にはまだ「研究をしなければならない」という意識が薄く、
のんきにチベット語の勉強をしたりゲームをしたりしていました。9Sくんはほんまかわいい。
(弊研の日本語・英語に次ぐ公用語チベット語です(話者は2人))


6月の後半には院試出願もあり、ここでも現在の研究室を第一志望に出願しました。
とはいえ院試勉強なんかもまだ全く手をつけず、先述の通り遊び歩いていた時期でした。
キンプラを週一で見る生活が始まったのもこの時期からです。(11月まで続きました)キンプラはいいぞ。


7月

弊研では8月の頭に研究室合宿があり、進捗報告や卒論テーマの発表を全員が行う必要がありました。
そのため、7月の中旬以降は主にその準備(サーベイやスライド作成)を行っていました。
この時期が一番ちゃんと「研究」らしいことを主体性をもって出来ていたかもしれません。

また、院試の英語(TOEFL ITP)も8月の初めにあったため、問題演習などを嫌々やってもいました。

8月

研究室合宿とTOEFLを終えたあとは地獄の院試勉強期間です。
僕は専門はともかく数学が(eeicに入ってからの数学で可しか取れなかったほど)苦手だったため、
真面目に勉強してこなかったことを死ぬほど後悔しました。

院試直前になるにつれ、精神的にも追い詰められていきます。

大学入試の直前でもここまで辛くは感じなかったほどの一月でしたが、
問題の内容にも助けられ無事に合格することはできました。
その後、9月中旬には卒論中間報告書を提出しなければならないこともわかってはいましたが、
正直何をやる気にもなりませんでした。ひたすら遊んでいました(ダメ)。

9月

地獄の期間その2です。院試から中間報告までの流れが辛すぎるってそれ一番言われてます。


(訳:論文が書けない。死にたい。)

9月の初めくらいに夏までに調べてたことがどうやら研究としては厳しそうということがわかり、
先程のツイートをした9/7にボスに言われるがまま、ようやく研究テーマが決まりました。
なお、卒論中間報告書の今年の提出日は9/15です(何かがおかしいぞ?)。

周りと傷の舐め合いをしながらなんとか〆切には間に合わせてゴミのような中間報告書を生成し、
発表も一応やりきることはできました。
振り返るだけで死にたくなるような中間報告でしたが、成績は優を貰えたので、
体裁だけ整っていれば良いっぽいです。本質情報です。

もちろん中間報告が終わったあとは燃え尽き症候群です。
しばらくは研究なんて絶対したくありませんでした。

ちなみにこの時期についに”アレ”に手を出してしまいます。


先輩こいつFGOとか初めだしましたよ?やっぱ好きなんすねぇ。


10〜12月

相変わらず燃え尽きていましたが、研究室のミーティングが2週に1回開催されるようになり、
それなりの進捗をコンスタントに要求されるようになりました。

ちょっとずつ研究の準備を進めつつ、それを小出しにミーティングを乗り切るというコスい方法で
今に至ります。一番つらい実装にほぼ手をつけていないので、この後も地獄を見ることでしょう。
我が事ながら学習能力の無さに驚いてしまいますね。

ここまで振り返ってきましたが、呆れたことに全然研究をしていないのです。
それどころかラボにすらあんまり行っていなかったりします。そこがもうだめですね。
ちなみに人理は守りました。


3. 卒論研究室を選ぶこと

ここから3つの章は主に今のB3以下の人向けです。
こんな意見もあるんだ、くらいの受け取り方をしてもらえれば良いかなと思います。

卒論研究室振り分け、つらいですよね。
どうして学科内でも点数争いしないといけないんだという気持ち、わかります。

でもあえて言います。全力で自分にとって最高の研究室に行けるよう頑張れ

普段の講義はしっかり点数を取りましょう。選択肢は増やしておくに越したことはありません。
徹底的に情報収集をしましょう。各種SNSや縦断コンパ、研究室見学など手段は色々あります。
自分がどういう人間かを見極めましょう。
自発的に研究が出来るのか、言われないと何も手につかないのか。やりたいテーマがあるのかどうか。

一概に良い研究室・悪い研究室などというものはあまり無い気がします。
結局自分に「合う」か「合わない」かで、「合わない」研究室に入ると丸一年棒に振ることになります。
一年くらい我慢すればいい、という考え方もあるにはありますが、そうは言っても一年間は長いですよ。

僕自身は結構言われないと手に付かないタイプの人間なのですが、
自由放任な研究室に所属してしまったために日々をダラダラ過ごしてしまっています。
こうはならないためにも、自分に適した研究室を選ぶことが大切です。

4. 院進か就職か

To be or not to be, that is the question.

eeicに居るとサラッと決めてしまいがちですが、これって人生設計にも関わる大きな決断ですよね。
しっかりじっくりと考えるべきです(あたりまえ体操)。

院進する場合

8月は院試で完全に潰れるものだと考えるべきです。
例年9月中旬に中間報告書を提出することになっているeeicでは、スケジュール的に地獄です。
これを見据えて7月までにある程度の進捗を生んでおくか、僕のように9月に死ぬかのどちらかです。
このあたりの日程もいい加減に改善して欲しいですよね、合計点制度無くせたんですから…

就職する場合

自分が就職活動を一切行っていないので想像で話すことにはなりますが、
順調に就職先が決定すれば夏休みのかなりの部分を中間報告書作成に使えるのではないでしょうか。
難航した場合は地獄でしょうが、eeicに居て難航することってありえるんですか…?



個人的には今とても就職活動をしておけばよかったと思っているため、
自分自身が「研究」というものに向いているかどうかをしっかり見極るのが大切だと言っておきます。

5. 大学院研究室を選ぶこと

B4になって大学院に出願する時の話です。僕から言えることは一つです。

思考停止で今の研究室でいいや〜はやめましょう(遺言)

今よりちょっとでも良い環境の研究室があるなら、迷わずそっちに出願するべきです。
その研究室で最短でも2年(ないしは5年)生きるんだ、という考えを常に持つようにしましょう。

この記事のタイトルは「研究をするということ」ですが、研究をする環境を作ることは本当に重要です。

6. 今何が辛いのか

今、研究をしていてどういう気持ちなのかを書きます。
B3の皆さんは来年こういう感情を抱かないように頑張りましょうね。

そもそもの問題点は「テーマが自分発ではないこと」です。
今年の過ごし方のところでも書きましたが、中間報告直前にボスに頼り切って決めたテーマなので、
どうしても「本当に自分がやりたいこと」にはなり得ないんですよね。

やりたくないことでもお給金が貰えるアルバイトや仕事ならきちんとやる方ではあるので、
単純に研究活動に向いていないんじゃないかと最近は思ったりもしています。

モチベーションがないので進捗も生まれず、進捗が生まれないので大学にも行きたくない。
この悪循環をどこかで断ち切らない限り、学士はともかく修士を取れる気がしません。

……暗澹とした気持ちに飲み込まれそうなのでこの辺にしておきますが、
学科垢なんかでは色々と赤裸々にツイートを続けると思います(鍵垢です)。

7. この先生きのこるには

さて、気持ちを切り替えて「どう生きるか?」を考えましょう。

eeicでの生活全般に言えることな気もするのですが、
「何か逃げ道を作ること」がとても大切だと思います。

アニメでもゲームでも、ロリでもショタでも母乳カルーアでもかまいません。
これがあるから自分は研究を頑張れる・研究がダメでもここに逃げれるというものを持てば、
無理矢理にでもモチベーションを向上させることができますもんね。

また環境的に周りが攻撃的な人間ばかりなので、平和的・内向的なものほど良い気がします。

僕は辛くなると、しののん*1や子ギルくん*2によしよししてもらうことを夢想しています。

8. まとめ

ここまで色々と書きたかったことを書いてきましたが、まとめに入らせて頂きます。

結局のところ、「研究をする」とは「自分のするべきことをコツコツやり続ける」ことだと思います。
それ以外にありません。逃げても休んでもいいですが、結局は自分が解決することです。

上を見れば限りがなく、下を見たところで自分のためにはならないのだから、
自分自身をしっかりと見つめて進んでいくしかないのかなぁという気持ちがしています。

とはいえ、それが出来ればこんな記事書かないんですけどね。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
来年はもっとまともな記事がかけたらいいなあ。